永川不在の「新必勝リレー」だ!

 広島マーティー・ブラウン監督(45)が25日、新守護神コズロースキー投手につなぐ「方程式」を明かした。セットアッパー役に指名されたのは横山と岸本。同監督は「その2人とコズロースキーは勝ち試合しか使わない」と明言した。150キロ台の速球を持つ岸本と昨年抜群の安定感を見せた横山。7、8回を2人でつなぎ、長身左腕で締める構想だ。

 新守護神のコズロースキーにつなぐのは誰か。オープン戦では中継ぎの激しい争いが繰り広げられた。林、広池、梅津…。青木勇と佐竹が開幕を1軍で迎えられなかったことがその象徴だ。生き残った中継ぎのうち「セットアッパー」に指名されたのは横山と岸本だった。

 「現時点では8回を任せるのは実績のある横山かな。岸本もいいね。コズロースキーを含めた3人は勝ち試合でしか使わない」。横山は昨年自己最多の60試合に登板し3勝3敗、防御率2・63。終盤はセットアッパーの役割を担った右腕だ。対左打者は1割5分に抑えた。オフに横浜から移籍した岸本はこの春、対外試合で8イニング連続無失点。横山同様、左打者も苦にしない。首脳陣の信頼は厚い。

 小林投手コーチは「セットアッパーは三振よりも1イニングをきちんと抑えられる投手。(打者の)左右を苦にしないことが大切。横山、岸本には期待している」。もちろん他にも候補はいる。指揮官も「梅津もセットアッパーの経験があるしね。いろんな組み立てがあるよ」と話すが、腹は決まっているようだ。

 岸本-横山-コズロースキー、あるいは横山-岸本-コズロースキー。横山は「やりがいあるポジション。プレッシャーを感じるけど頑張らなきゃ」。岸本も期待をヒシヒシと感じている。「イキのいい投球をしたい。セットアッパー?

 絶対点をとられないように投げる」。オープン戦防御率0・00の左腕につなぐ形が確立できれば…。阪神の「JFK」ならぬ「YKK」が相手打線を震え上がらせる。【網

 孝広】