左足の負傷で出場選手登録を抹消されている中日井端弘和内野手(33)が北京五輪を辞退する可能性が高くなった。19日、ナゴヤ球場のトレーナー室で治療を受けた井端は五輪について「無理でしょう。選ばれる側だから何とも言えないけど、こんな状態なら失礼。迷惑がかかる」。東京都内で行われたスタッフ会議後、38人に絞られた代表候補入りしたことが判明したが、五輪出場については自ら絶望的な見通しを語った。

 井端は15日オリックス戦の6回、左足に痛みを訴えて途中交代。翌16日に出場選手登録を抹消された。チーム方針で詳細は明らかにされていないが、関係者によれば井端は左足のふくらはぎ、ひざに加えて太もも裏にも痛みを訴えており、肉離れの可能性もあるという。「まだユニホームを着ていない。スパイクもはけない。いつ練習するかもわからない」と本人が言うように、この日も私服姿にサンダルだった。

 今回の故障で金本に次ぐ現役2位の連続試合出場記録は637試合で途切れた。記録の裏で無理を強いられていたという。「記録にこだわることで大変なことになるということがわかった。実戦?

 まだ動きだしてみてからじゃないと、どのくらいとは言えない」。井端は実戦復帰のメドすら立たないことを強調した。