阪神金村暁投手(32)が移籍後初登板に向けて、異例の「公開ピッチング」を行った。6月30日、報道陣が見守る本拠甲子園のマウンドで、本番さながら100球の投球練習。3日の中日戦(甲子園)で予定の1軍登録即先発に備えた。

 「自分から投げさせてください、とお願いしました。パ・リーグはほとんどドームで(傾斜が)高くて(マウンドが)固い。甲子園は低いし、柔らかいと思う。自分は固い方が好きだけど、投げておけばいいかな、と」。

 通常、登板日をわからないようにするため、先発調整は非公開で室内ブルペンで行う。だが、金村はマウンド慣れすることを優先した。球場の雰囲気、バックネットまでの距離感、様々な不安要素に慣れるための措置。48球を過ぎた後は中日オーダーを想定し、ストライク、ボールの判定もつけた。中西投手コーチが打席に入った2度の仮想ウッズとの対戦では、インハイを意識した鋭い攻めも見せた。

 甲子園で投げるのは日本ハム時代の06年6月19日以来2年ぶり。その時は阪神相手に4回1/3を5失点。ただ相手が中日となれば話は別。06年日本シリーズを含め3戦3勝、防御率0・45と絶対的に有利なデータがある。「緊張感は高まってきた。マウンドに立てばもっと緊張すると思うけど、いかに自分らしくできるかだと思う」。開幕ローテ目前の3月上旬のオープン戦で左太ももを痛めた。ようやくつかんだチャンスを、今度こそ離さない。