巨人“メークドラマ”の11・5超え12差
<中日4-2巨人>◇4日◇ナゴヤドーム
息詰まる投手戦が1球の「ミス」で崩れた。巨人内海哲也は6回1死一、二塁のピンチで、和田の初球に力勝負を挑んだ。内角高めを狙った直球は、やや抜け気味に外角へ流れた。見逃せばボールだったが、和田には絶好球。左翼フェンス直撃の適時二塁打になった。この後にも2失点。快投を続ける川上を相手に、重すぎる3点を失って6回途中KO。今季、中日戦は4連敗となった。
高めの直球系に強い好調の和田に対し、最悪の球種を選択してしまった。対策は内角を意識させて外角の変化球で抑えるというものだったが、高田チーフスコアラーは「バッテリーに意図を聞いてみないと分からない。あれだけ打たれたんだから対策を練らないといけない」と話したが、後の祭りだった。
今季からセ・リーグに移籍した和田。データが少ないが、対策の甘さはバッテリーの呼吸も乱した。内海が「外すつもり? いえ、投げ急いだだけです。ああいうところでしっかり抑えないといけない」と話す一方で、阿部捕手は中腰で構えたように「外すつもり? そうですね」と答えた。対策も間違え、意思の疎通もチグハグ。連続四球の後の初球で、2打席目にスライダーを二塁打されているだけに直球勝負をしたくなるのも分かるが、最も危険な勝負球になった。
これで首位阪神とは今季最大の12ゲーム差に開いた。長嶋監督政権の96年、11・5差をひっくり返し「メークドラマ」の逆転Vを飾ったが、そのデッドラインを超えた。原監督は「あの回は内海らしさが出ていなかった。相手エースと十分、互角に投げ合っていたのにね…」。阪神への挑戦権をかけた2位中日との3連戦初戦に黒星。このままズルズルと連敗するわけにはいかない。【小島信行】
[2008年7月5日9時7分 紙面から]
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