<西武14-2楽天>◇22日◇西武ドーム
プロの洗礼を、これでもかと浴びせた。西武が“元恋人”の楽天ルーキー長谷部康平投手(23)の球筋をじっくりと見定め、2回のチーム初の10者連続得点につなげた。さらに、1イニング11得点は92年7月15日ダイエー戦以来、3度目の球団タイ記録。息もつかせぬ攻撃で、立ち直るきっかけすら与えなかった。
選球眼がものをいった。2回1死から中村が四球を選ぶと、打者が一巡して中村がアーチを放つまで、10人全員がホームを踏んだ。内訳は4安打6四球。6人目の打者・栗山の適時打でKOするまで、長谷部から4四球を選んだ打線に、渡辺監督は「長谷部くんはいいボールを投げるけど、ストライクとボールがはっきりしている。低めのボール球を振らなかった」と分析した。
つなぎの意識で勢いをつけ、最後は中村が決めた。2試合連発となる23号3ランを右中間に放ち、10者連続得点のラストを飾った。本塁打の自己ベストを更新し、7回の打席で西武ドームの屋根にファウルをぶつける絶好調ぶり。大技あり小技ありで合計16安打14得点を奪った。
楽天に連勝し、リーグ最速で50勝に到達した。渡辺監督は「1年を通して波もありながら、結果が出るときも出ないときもあるけど、いい形で回っている」と納得の表情で振り返った。長谷部は昨年秋のドラフトで自ら抽選クジを引き、外した選手。「なんとしても攻略したかった」という思いは、ナインにも伝わっていた。【柴田猛夫】



