<日本ハム2-4オリックス>◇13日◇札幌ドーム

 悪い流れを断ち切れなかった。4カードぶりに戻った本拠地で、日本ハムが4連敗。天敵ローズに打たれる、お決まりのパターンから抜け出せなかった。梨田監督は「最後の本塁打は余計だった。皮肉にも(投手交代して)すぐ打たれたね」と、力のない言葉で振り返った。

 悔やんだのは1点ビハインドの9回。1死からローズを打席に迎え、ベンチが動く。力投のグリンに代え左腕宮西を送った。左対左を選択したが、ローズにこの日2本目の痛恨のアーチを浴びた。計28本塁打中9本が日本ハム戦。「うちばっかり打たれすぎ」と、指揮官は苦悩の表情だった。

 打線も流れを変えられなかった。初回に小田の適時打で好スタートしたが、2年目小松の緩急にほんろうされた。得点圏の走者が3度では2点が精いっぱい。本拠地では8試合連続で3得点以下となった。リーグ最低打率にリーグ最少の本塁打数、得点数の打線に光が見えてこない。

 5月4~10日まで5連敗を喫して以来、今季2度目の4連敗。同14日以来、約3カ月ぶりに貯金1まで減った。後半戦7試合で16被弾と1発病は深刻だ。下位オリックスとの直接対決で連敗が続けば、Aクラスの危機も出てくる。

 森本が8回の内野安打で一塁ヘッドスライディングを見せ、仲間を鼓舞した。梨田監督は「今日は声も出ていたし、何とか抜け出そうという気持ちでいる。やってくれるでしょう」と声を振り絞るように言った。連敗ストッパーのダルビッシュが不在で、11連戦のまっただ中、正念場には違いない。【村上秀明】