中日山本昌投手(43)は先発が予想される24日巨人戦(東京ドーム)で史上最年長43歳での2ケタ勝利を狙う。23日、東京都内で約1時間30分の調整。「体調はいいし夏の暑さも関係ない。43歳という年齢は意識していない。2ケタは先発として当然だと思っているから」と手応えを口にした。チームトップの9勝を挙げており、10勝目を挙げれば05年に42歳で2ケタ勝利を挙げた横浜工藤(当時巨人)を抜く。

 4日の巨人戦(ナゴヤドーム)で200勝を達成した翌日に「今年は2ケタ勝ちたい。2ケタ勝って(現役を)やめる人もいないでしょうから」と自らノルマを設定したが、一気にクリアする構えだ。

 巨人戦通算40勝もかかる。現在阪神の故村山実氏と並ぶ3位タイだが、節目に到達すれば金田正一氏(65勝)平松政次氏(51勝)に次ぐ単独3位だ。「40勝王手?

 そうなのか。それはすごい。頑張ります」と力を込めた。

 勝てば自身7連勝となることも励みだ。97年4月4日横浜戦から6月1日ヤクルト戦までに8連勝しているが、それ以来約11年ぶりとなる。年齢を感じさせない左腕が節目の白星を狙う。【益田一弘】