<横浜4-3阪神>◇10日◇横浜
阪神藤川球児投手(28)は最後まで死力を尽くした。1点を追う8回裏に登板。投球練習中、背後の電光掲示板に『9回表
スワローズ1-3ジャイアンツ』の途中経過が出た。それでも望みを捨てない。1死三塁で村田を迎えたが、今季磨いてきたフォークで空振り三振を奪った。吉村には生命線のインハイ速球で遊飛に片づける。力投し、反撃を待ったが実らなかった。口を真一文字に結んで、終戦を見届けた。
「終わりやんね…。クライマックスにはもともと、興味がなかった。シーズンを勝つことに必死だったから。ちょっと休みましょう。空っぽの状態や…」
必死に戦ったが報われなかった。バスへと向かう途中、残酷な結末に脱力感を漂わせた。守護神として今季37セーブを重ねてきたがこの日、1位の巨人クルーンが41セーブ目をマーク。セーブ王のタイトル獲得も消えた。個人記録よりも優勝することを目指してきたが、夢も破れた。だが次の戦いは容赦なく訪れる。球児は自らを奮い立たせるように言った。
「ちょっと休んで、気持ちを入れ替えてね。阪神というチームは巨人に勝ちに行く宿命を背負っている。勝たなあかんね!
でも、その前に(クライマックスシリーズで)中日か…。勝たなあかんね」
シーズン終盤の巨人戦7連敗がV逸の大きな要因だ。それでもリベンジの機会は残されている。ファイティングポーズは、まだ解くわけにはいかない。【酒井俊作】




