<阪神4-1中日>◇12日◇スカイマーク

 中日との今季最終戦に4-1と快勝し、一塁ベンチからグラウンドに岡田監督が出てくると、拍手と歓声が自然発生した。「辞めないで~」という声と「オッカッダ」というコールが飛び交った。ナインとともに整列し、脱帽して2度お辞儀をした。ファンに向けての最後のあいさつの場だった。「コールって、なあ。1つの区切りの試合だからな、144試合の。でも、まだ先があるから」。珍しく照れた。

 辞任後は、野球界から距離を置いて自由な生活をする考えだ。「海外とかでのんびりしたい。監督を辞めて一番やってみたいことと言われれば、そうだな、札幌の雪祭りを見てみたいかな。今までテレビでしか見たことがない。家族は見に行ったことがあるんやけどな」。2月といえばこれまではキャンプ地でシーズンに向けた準備をする時期。「まあ、わざわざ寒いところに行くこともないけど。好きなように過ごすわ」。評論活動などにも消極的で、キャンプ地や試合を訪れることも「ないんちゃうか」と話している。