<CS第2ステージ:西武4-7日本ハム>◇第3戦◇19日◇西武ドーム

 西武は審判の判定にもペースを乱された。2回表、先頭の日本ハム小谷野が一塁線を破る二塁打を放った際、一塁の柿木園塁審はフェアと判定する前に、ファウルと受け取られても仕方のないジェスチャーを見せた。このあいまいな動作に怒った渡辺監督はベンチを飛び出して抗議し「打球はフェアだというのは分かる。でも1度はファウルというジャッジをしたわけだから、ファンや選手への説明責任を果たすべき」と要求した。

 渋々マイクを手にした柿木園塁審が「ファウルのジェスチャーをしましたが、フェアです」と簡単な説明で済ませると、渡辺監督は「説明になってない」と再び抗議。後味の悪さを残したままプレーは再開され西武は先制点を奪われた。試合後、パ・リーグ前川審判部長が渡辺監督を訪れて不手際を謝罪した。前川審判部長は「渡辺監督の言い分はもっとも。混乱させたし、説明も十分ではなかった」と神妙な表情で話した。