ソフトバンクが来季の新外国人投手として、米大リーグ、レンジャーズの2メートル右腕、カメロン・ロー投手(27)を獲得することが21日、分かった。ローはメジャー通算19勝23敗だが、昨季はレ軍の先発ローテーションに入り、23試合に先発した実績を持つ。体長2メートルを超すニシキヘビをペットにしていることでも有名になった。ソフトバンクは先発投手として期待しており、今後はセットアッパー候補として、パドレスからFAになったブライアン・ファルケンボーグ投手(30)を獲得する方針だ。

 ソフトバンクが身長2メートル4センチの大型右腕、ローの獲得に成功した。角田雅司球団代表(55)は「新外国人選手に関しては現在、調査中で、コメントのしようがない」と語るにとどめたが、ESPN電子版はレ軍が保有権を売却し、ソフトバンクが2年総額200万ドル(約1億9000万円)でローと合意に達したと伝えた。今月中にも正式発表される見込みだ。

 ローは今季、メジャーでは中継ぎとして14試合の登板(1勝0敗)に終わったが、昨季までは先発投手として活躍。昨季は28試合に登板し、うち23試合に先発。ローテーション投手として6勝11敗、防御率5・36の成績を残した。一昨年も全15試合で先発を務めており、ソフトバンクは先発投手として起用する方針だ。メジャー通算では19勝23敗、防御率4・77の成績を残している。

 ローは米球界では実績以上に、珍しい趣味で有名だ。体長2メートルを超す巨大ニシキヘビを「エンゼル」と名付け、ペットとして飼育。そのニシキヘビを自分の首に巻き、レ軍の本拠地「レンジャーズ・ボール・パーク・イン・アーリントン」のクラブハウスに持ち込んだこともあるという。

 ソフトバンクでは来季の外国人選手としてホールトンの残留が決定しており、秋山監督は新たに「先発投手」「セットアッパー」「大砲」の3選手の獲得を球団に要望。球団はリストアップしていた選手の中でも、秋山監督ら現場の声を優先し、獲得交渉を進めてきた。当初は難航した先発候補のローの交渉に成功したことで、今後は、セットアッパー候補として、パドレスからFAになっているブライアン・ファルケンボーグ投手(30)を獲得する方針だ。

 大砲に関しても3A、メジャー級の長距離打者をリストアップし、水面下で獲得交渉を進めているもようだ。王貞治最高顧問(68)が独自にリストアップした選手も含まれるが「米国でFAの選手を日本に呼ぶのはなかなか難しい」と、王顧問も実績のある現役メジャー級の獲得は困難との見方も示している。王顧問は来春の米キャンプで、ロースター漏れする選手の獲得も視野に入れており、来季以降も見据えた情報収集に努める方針だ。