巨人アレックス・ラミレス外野手(34)が、来季は「ラミちゃん」の登録名で出場する?

 来年が日本でのプレー9年目で日本人扱いとなることもあり、ファンやチームメートにも親しまれている愛称「ラミちゃん」を登録名とする仰天プランを持っていることが24日、分かった。実現すればパンチらをしのぐインパクトネームとなり、本塁打後のパフォーマンス以上の話題を呼びそうだ。

 弾んだ声だった。ニヤリと笑ったラミレスの口から、驚きのプランが明るみに出た。「ひょっとしたら来季から登録名をラミちゃんにするかもしれない。どっちにしろ、そう呼ばれているから、背中に入っててもおかしくないでしょ」とおどけた。今季打点王、MVPを獲得した男が、グラウンド外でも、強烈なインパクトを放つ。

 陽気な助っ人らしい発言だった。ファンサービスも込めて、毎シーズンごとに、本塁打後に行う新パフォーマンスを考案。旬のお笑い芸人のネタを吟味し、コラボレーションで作成する。今季は「ラララライ」と「そんなの関係ねぇ」を新たに取り入れたパフォーマンスで、G党のハートをわしづかみにした。来季の新パフォーマンスにも注目が集まる中、リップサービスを含んでいるとはいえ、ネーミング変更はさらなる“ビッグパフォーマンス”だ。

 登録名に愛称を使うのは異例の出来事だ。過去には、パンチ、G・G・佐藤などが存在するが、名前に“ちゃん”付けの選手が登録されたケースはない。97年に巨人河野がニックネームの「ゲンちゃん」を登録申請したが、セ・リーグ理事会で「登録名にちゃんがつくのはどうか」という議論になり、却下された。現実的に申請するかどうかは未定だが、仮に申請した場合、どういった結論を下されるのかに注目が集まりそうだ。

 来季は日本一奪回が最大のテーマとなる。その上でラミレスが日本人扱いとなる来年は外国人枠が1つ空くことになる。「(枠が空くのは)自分にとっても、チームにとってもいいこと。優勝のチャンスが広がることになるんじゃないか」と言う。生涯巨人を宣言する男が、来年もチーム一の話題を振りまくことは間違いない。