ロッテが、フィリーズを退団した井口資仁内野手(34)と来年1月5日に初交渉を行うことが22日、明らかになった。石川副代表は「1月の自主トレ中に本人と会うつもりです」と話した。井口は年末年始を米国で過ごした後、3日に帰国予定。5日から沖縄で自主トレを開始するが、その初日に石川副代表が現地を訪れて直接交渉する予定だ。

 井口は年内の移籍決定を目指してオファーを待っているが、現時点で米国からの具体的な話はない。だが、日本では複数球団が水面下で獲得に乗り出していることから、ロッテも急ピッチで交渉に入ることになった。井口の今季年俸は385万ドル(約3億4650万円)だが、世界の金融危機の影響から年俸が抑えられる可能性は高い。球団幹部は「金銭面では何とかなるだろう。井口の実力はもちろん、チームを強くしたいという球団の思いをファンや選手に伝えるためにも獲得したい」と話した。

 石川副代表はダイエーのスカウト時代に井口獲得に尽力しており、長年の信頼関係が大きな強みとなる。バレンタイン監督も「井口のようないい選手が入ってくれればチームにとってプラスになる。彼がダイエー時代に、うちのチームはよく打たれたイメージが強い」と熱望していた。

 [2008年12月23日8時1分

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