日本ハム坪井智哉外野手(34)が10日、都内で格闘家のボブ・サップ(34)と異業種トレを行った。約1時間、ミット打ちなどの格闘技トレで汗を流した。サップからは格闘家転向に太鼓判をもらった坪井だったが、「もう少し本業をやらせてください」と苦笑いを浮かべて丁重にお断り。V奪回へ向けて、野球で結果を残すことを誓っていた。

 1回り以上体の大きい「ビースト」を驚嘆させた。自主トレに格闘技を取り入れて4年目を迎える坪井。その軽快な動きを見たボブ・サップは「ショートパンチが上手。思った以上のパフォーマンスだ。さすがは一流のアスリート。これくらいの運動能力があれば、格闘技でも、どのスポーツでもできるはず」と驚いた。さらに指導した格闘家のニコラス・ペタスも「今年の大みそかにはリングに上がっているかも」とニヤリ。思わぬオファーを受けた坪井だが「もう少し本業をやらせてください」と苦笑いを浮かべた。

 格闘技トレを行うのは4年目になる。「(体の)軸やバランス、タイミングは野球に通じるところがある」と、毎年積極的にリングに上がってきた。以前には阪神関本らも一緒に参加したが、あまりのハードさに音を上げて脱落。それでも坪井だけは異業種トレを続けてきた。

 腹筋、シャドーボクシングのほか、実際に相手と向き合うミット打ちや組手など、約1時間のコラボレーション。トレーニング終了時には滝のような汗が流れたが「リフレッシュになりました」と充実感にあふれていた。

 昨季は26試合の出場にとどまり、チームも3連覇を逃した。引き締まった体をさすった坪井は「ケガないようやっていきたいです」と決意を新たにした。その横でボブ・サップは「野球も見るけど、オレは(日本?)ハムが好きだ。始球式?

 イエス。ボブ・サッポロドーム!」と周囲を笑わせていた。【本間翼】

 [2009年1月11日10時32分

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