横浜の2年目右腕、小林太志投手(25)が、縦カーブ習得を目指して“工藤塾”に入門した。11日、横須賀市のベイスターズ球場で45歳の工藤と自主トレに臨んだ。小林は「ぜひカーブを教えてください」と打診。午前9時から5時間、工藤の動きに密着してカーブの研究に取り組んだ。

 新人だった昨年は、ローテーションの一角に食い込み6勝を挙げた。スライダー、チェンジアップと一定の球種を持つが「緩急で打者の目線を上げたい」との考えが小林を動かした。ステップアップの2年目は、年間200イニング、2ケタ勝利が目標だ。今年28年目を迎える工藤を見て「なぜこの世界で長くやれているのか」との疑問がわいた。「カーブを覚えることで投球の幅は大きく広がる」と、小林は熱く語った。

 約45分、最大70メートルの遠投では、2人競い合うように投げ合った。ロッカールームでは中指と親指を使ってボールをスピンさせるカーブの基本を工藤に教わった。「去年は1試合で2球投げる程度。今年は打者1人に1球は投げたい」。若い小林が変われば、昨年最下位の横浜も大きく変わる。【山内崇章】

 [2009年1月12日8時56分

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