阪神が今秋ドラフトで、上武大の松井雅人捕手(3年=桐生一)を上位候補にリストアップしていることが13日、分かった。この日、兵庫県西宮市の球団事務所でスカウト会議を開き、高校、大学、社会人などから約300人の候補を挙げた。来オフの補強ポイントとして、沼沢球団本部長は「人数だけ見ればキャッチャーの数は減っていますんで、キャッチャーというのはある」。そこで大学NO・1捕手が浮上した。

 強肩強打の松井は、所属する関甲新学生野球連盟ですでにベストナイン3度、打点王を2度獲得している。さらに、その実力に太鼓判を押す選手が阪神にいる。2学年上で同校OBの石川俊介投手(23)だ。ルーキーの昨季に2勝を挙げた右腕は4年時に1年間バッテリーを組んだ間柄。「まじめでよく練習する選手。肩がかなり強い。(打撃も)ライナー系の打球が多いが、スタンドに入れる力を持っている」と絶賛する。

 松井以外にも、即戦力の逸材に注目。立命大の左腕・藤原正典投手(3年)、花巻東高(岩手)の菊池雄星投手(2年)ら本格派投手も上位候補にリストアップした。

 [2009年1月14日11時11分

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