阪神の関本賢太郎内野手(30)が19日、甲子園球場の室内練習場で自主トレを行い、脱ユーティリティープレーヤーを宣言した。昨季は三塁、二塁、ときには一塁もこなし、プロ12年目で初めて規定打席に到達。充実感を味わう一方で「1つのポジションを守りきる難しさを知りたい」と、新たな欲も生まれた。昨年末から走り込み中心の下半身強化メニューに取り組み、今季は1ポジションを死守し、ゴールデン・グローブ賞獲得を目指す。

 三塁でスタメン出場し、試合途中から二塁へ-翌日は二塁で先発-。究極のユーティリティー男が、1ポジション死守を宣言した。

 「逆に言うと、1つを守りきる難しさをやってないんで、知りたい。1つのポジションを守りきりたい」。セ・リーグの連続守備機会無失策記録(二塁手)804を保持する関本が、守りへのこだわりを語った。「やっぱりサードというのは頭にありますね。でも、それがセカンドでもいいんです。1つを守りきりたいという思いだけです。もちろん、ケガとかチームトラブルがあったら、それは(どう起用されるか)分かりませんけどね」。

 マルチ・プレーヤーとしての責任感、自負は堅持しつつも、ステップアップを目指す。徹底して1ポジションにこだわることで、ある目標が見えてくる。関本は「ゴールデン・グローブ(賞)をとりたい。毎年、3失策ぐらい(昨季は4)だと思うんですけど、今年は無失策で」と、ノーエラーを目標に掲げた。

 守備だけでなく、打撃でも自分にノルマを課した。「3割ですね」。関本は昨季、プロ12年目で初めて規定打席に到達し、打率2割9分8厘、8本塁打を記録。プロ最高の成績を残せたからこそ、まだまだ目の前に続く道が見えてきた。

 昨季よりも今季へ-。ウエートトレーニング全盛時代に、あえて、走り込み中心のメニューを組み、昨年12月から取り組んでいる。12月は長距離走、今年1月は200~400メートルの中距離走を徹底して繰り返し、2月のキャンプイン時には塁間から50メートルまでの短距離ダッシュ走を始める。年明け、社会人チーム東芝の施設を借りて行った自主トレでも、足腰を鍛え抜いた。

 理由は単純。「走りが基本やと思ったので」。2月1日のキャンプ初日には「試合ができるくらいの状況を作りたかった。11日には(日本ハムと)練習試合もあるし、どんどんアピールしていく。打順はチーム状況によりますけど、去年打てなかった3割は打ちたい」と話す。

 基本に忠実なセンター返しを得意とする男は、体作りも基本から-とばかりに、下半身強化をねらった。体重はベスト84キロより「重たいと思うけど、動きはいいと思います」。トレーニングの手ごたえを肉体に感じ、09年の挑戦ロードを進む。

 [2009年1月20日11時39分

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