決意の“静”スタートだ。阪神今岡誠内野手(34)が29日、沖縄・宜野座球場で行われている合同自主トレに合流した。今オフ初の屋外フリー打撃も行い、感触を確かめるように48スイング。「外で打ったのは初めて。(沖縄は)暖かいね」と笑顔が絶えなかった。

 昨春は合同自主トレ合流日に28スイングし、4連発を含む5本の柵越えを放った。一転して、今年はミート中心のバッティング。約7割がセンターから右方向の打球で、サク越えはゼロだった。1年前とは対照的な船出。そこに今岡の思いが見え隠れした。

 2月1日から始まる宜野座キャンプでは一塁手に本格挑戦する。昨春の沖縄キャンプでは本職・三塁のレギュラーを狙う立場だったが、1年が経過し、自身を取り巻く状況はさらに悪化した。猛アピールの必要性は自覚している。その上で周囲の雑音を気にすることなく、派手なフルスイングを避けてバットを振った。

 今オフは05年以来となるハワイ自主トレを敢行し、帰国後も加圧式トレーニングで肉体強化に取り組んだ。前日28日に沖縄入りした際には「今まで良いトレーニングができた。この流れでやっていきたい」。パワーアップに自信をのぞかせたが、成果を見せるのはまだ早い。勝負の沖縄キャンプで存在感を示すため、黙々と準備を進める。

 この日はフリー打撃後、宜野座ドームで約10分間のマシン特打を行った。内野ノックでは三塁用グラブを使用したが、すでに一塁用ミットも沖縄に持ち込んだ。実績十分のベテランが若虎に交じり、静かにキバを研いでいる。【佐井陽介】

 [2009年1月30日11時41分

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