WBC日本代表の山田久志投手コーチ(60)が5日、代表候補選手へ「身だしなみ指導」を行う方針を明かした。流行しているネックレス、ブレスレットなどが国際大会で、注意を受ける可能性があると説明。「そういうもので(注意され)神経を使うのは、どうかなと思う」とし、16日スタートの宮崎合宿で周知徹底を図る。

 世界連覇のために「ドレスコード」が設定されそうだ。日米問わず選手が愛用している、チタンが含まれているアイテム使用に黄信号がともった。山田コーチが入手している規則、注意事項などが記された文書によると「ネックレスがダメとか、細かいことで審判からクレームをつけられる」ことがあるという。

 審判の判断基準に個人差があるとのことだが、プレーへの集中力がそがれる無用なストレスの排除は不可欠になる。米大リーグではネックレスは「用具」として認識、使用許可されているがブレスレットは禁止。疲労回復効果などがあるとされ、ファッション性も高く近年、メジャーリーガー間でも流行している。

 そのトップ企業のファイテン社の製品はレッドソックス松坂、日本ハム・ダルビッシュら多数の代表候補選手が愛用。同コーチは「個人的に着けなくてもいいんじゃないかと思うしね」と持論を展開。個性は消えてしまうかもしれないが同じ思い、日の丸を背負う、威厳ある世界大会。サムライの冠通り、古風な着こなしで2度目の王道を進むのもいい。【高山通史】

 [2009年2月6日8時48分

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