日本ハムの先発生き残りレースが本格化する。18日からサムスン、SK(ともに韓国)との2連戦など、名護での練習試合が続く。18日が多田野、19日韓国SK戦はウィングと先発ローテーション入りを狙う投手が、残り2枠を目指して実戦マウンドに上がる。

 首脳陣の構想ではダルビッシュ、武田勝、スウィーニー、藤井の左右2枚ずつの4投手が、現時点での先発ローテーション入りが当確している。「先発の頭数が少ない」(吉井投手コーチ)という理由もあり、中継ぎもこなせる武田勝、スウィーニーを先発で固定。藤井の調整ぶりも首脳陣は評価している。

 吉井投手コーチは「最初のカードは5人でもいいけど、シーズンは6人回しでいこうと思う」とプランを明かした。昨季は日程に余裕があったが、今季は6連戦も多く組み込まれ先発は原則6枚を想定している。今後の対外試合、オープン戦が残りの先発2枠を巡るサバイバル戦になる。

 有力候補には多田野、ウィング、八木、吉川らの名前が挙がる。特にウィングは猛アピールが必要な状況に変わった。「先発を考えているが、外国人でも競争させようと思う」と梨田監督。ヒメネス入団で外国人5人態勢となり、4人しか同時に出場選手登録ができないため、先発枠確保の好内容が不可欠だ。

 紅白戦に続き2度目の実戦マウンドを迎える多田野は「次は総合的にまとめてみようと思う」と、18日の登板を見据えた。ポスト・マイケルの守護神争いに加え、先発ローテ争いも過熱する。【村上秀明】

 [2009年2月18日10時35分

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