<西武2-10オリックス>◇8日◇西武ドーム

 オリックスのタフィー・ローズ外野手(40)が長嶋さんに並んだ。4回、西武石井一の変化球をすくい上げ、右中間席へ先制2号3ラン。日本での本塁打を歴代12位の444本とし、長嶋茂雄氏(73)の生涯アーチと肩を並べた。

 ローズ

 444のことでしょ?

 知ってる、知ってる。チームの勝ちにつながったことが一番うれしいね。

 近鉄から巨人に移籍した04年、長嶋氏は「終身名誉監督」だった。移籍直後に脳梗塞(こうそく)で倒れたために話す機会はなかったが、05年7月3日に長嶋氏が復帰観戦した広島戦では、10年連続20号本塁打を放って“快気祝い”。その後何回か話すことができた中で、「偉大なスター」への尊敬の念は一層深まったという。その球界の大先輩の記録と並べたことは誇りだった。

 5回にも右前適時打で4打点目。大石監督も「ローズの3ランが効いた」と絶賛する4番の働きで今季最多18安打10得点の大勝を演出し、連敗を止めた。これで開幕から5試合連続安打で打率5割2分6厘、2本塁打、6打点と絶好調。金本に負けない不惑がここにもいる。【松井清員】

 [2009年4月9日8時56分

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