<オリックス3-8西武>◇13日◇スカイマーク

 西武中村剛也内野手(25)が今季3度目の“おかわり”弾となる14号、15号の2ラン連発で通算100号を突破、オリックスに連勝した。35試合で15発は、年間62発ペースでホームランキングを独走している。42打点も合わせただいま2冠だ。先発石井一久投手(35)は、ベテランらしく6回2/3を7奪三振3失点にまとめて2勝目。日米通算150勝を飾った。

 西武中村には珍しい右中間への大飛球が、メモリアルアーチになった。3回、オリックス山本のシュートを、力で逆方向にはね返した。04年に初本塁打を記録して通算100号に到達。「うれしい1発です。1本1本の積み重ねで打つことができた」と胸を張った。スイッチが入ると、今年は手がつけられない。5回には2番手の金沢から2打席連発を左中間へ。打球の行方を確認する必要がないほどの完ぺきな当たりで「101本目ありがとうございます」とあっさり通過点にした。

 驚異的なペースで打ちまくっている。愛称でもある“おかわり”弾は、すでに3度目。35試合で15本塁打は、年間62本という日本記録ペースだ。2位のオリックス・ローズに4本差をつけて独走し、42打点と合わせて堂々の2冠に「まだシーズンは長いんで」と謙遜(けんそん)するが、実は狙いはもっと高い。今年1月に行った結婚式で、引き出物に3つの缶に入れたコーヒーを用意した。コーヒー会社で勤務していた麻里恵夫人が「3冠(缶)王になれますように」と願いをこめたもの。昨季は下から3番目の2割4分4厘だった打率が、今年は3割を超える。もろさも目立った1発屋が、愛妻パワーで3冠王も夢ではない位置につけている。

 自打球などの影響で足の状態が万全でないことから、今季初めて一塁に入った。本職の三塁ではリーグワースト7失策。守備の負担が減り、打席でいつも以上に集中できた2ラン2発だった。5月は初のカード勝ち越しで「まだ借金があるので、まず5割に戻して貯金ができるようにしたい」と4番の自覚も見せた。渡辺監督は「チャンスをしっかり仕留めて、4番の仕事を果たしている」とうなずいた。「100号が目標じゃない」と言い切った中村が、周囲の期待を上回るスピードで急成長している。【柴田猛夫】

 [2009年5月14日8時57分

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