<日本ハム16-6巨人>◇19日◇札幌ドーム

 勇気ある撤退をしても、今季4個目の白星をしっかりと積み上げた。日本ハム八木智哉投手(25)が6回、涼しげにマウンドを降りた。先頭打者の小笠原へストレートの四球。吉井投手コーチがマウンドを飛び出し、ベンチの梨田監督はブルペンへの電話をとった。左肩違和感での緊急降板。大差リードの中でも、不穏な空気が漂った。

 1年目の06年の終盤にも痛めた個所。その後2年間、スランプに陥った。「前にやっているので抜くところは抜かないと」。自分の判断もあり、あっさりと引いた。5回に坂本へ直球を投げたところで「肩が緩くなった」という感覚があったという。乱戦にはなったが3回の3失点だけの粘投。打線の反撃意欲を呼ぶ気迫で、交流戦の開幕を飾った。

 「最悪の点を取られ方をしたけれど、その後はゼロで抑えられたのが良かった」。緩急を使い、丁寧に低めに集めるセオリー通りの投球で、セ首位の巨人打線を牛耳った。自身4連勝。アイシング処置をしただけでこの時点で、次回登板は問題ない見通しと、大事には至らなかった。ルーキーイヤーの3年前とは違う大人の判断、内容が、成長を物語っていた。

 [2009年5月20日10時13分

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