<巨人3-5ソフトバンク>◇27日◇東京ドーム

 2年連続最多勝投手がドロ沼にはまっている。巨人セス・グライシンガー投手(33)が、交流戦首位を走る好調ソフトバンク打線に打ち込まれた。生命線であるコントロールが甘く、全体的に球が高めに浮いた。被安打8で5失点。5回途中でKOされ今季4敗目を喫した右腕は「技術的な問題です。打者にボールが見やすくなっているのかもしれない」と首をかしげた。

 打線の援護に恵まれ、ここまで5勝をマークしているが、内容は伴っていない。4月21日のヤクルト戦(長崎)で完封勝利を挙げたのが唯一のらしい投球で、それ以降は散々な成績。ここ6戦で29失点し、防御率は5・16まで悪化した。伊原ヘッドコーチは「今の状態では、ちょっと難しい」と厳しい評価。原監督も「安打数、四球数、失点数を見ても彼本来の姿ではない」と表情を曇らせた。

 もともとエンジンがかかるまでに時間を要する「スロースターター」で、昨年も前半戦は勝ち星が伸びなかった。しかし、来日3年目となる右腕がここまで苦しむのは初めて。試合後に尾花投手総合コーチとフォームの問題点について意見を交換したグライシンガーは「去年も、ヤクルト時代もこういう時期はあった。自分を見失わずにやっていくだけ。そうすれば状況も好転する」と前を向いた。巨人は交流戦に入って3勝4敗。先発ローテの柱がぐらついているうちは、チームも波に乗れない。【広瀬雷太】

 [2009年5月28日7時59分

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