<横浜5-4日本ハム>◇27日◇相模原

 日本ハムが消極的采配で1点差に泣いた。4-4の8回、2死二塁で菊地和正投手(26)に打順が回ったが、ベンチは代打を送らず菊地はそのまま打席へ。結果3球三振に倒れ、勝ち越し点を奪えなかった。その裏、続投の菊地が横浜村田に被弾し、4-5で敗れた。勝負どころで動かなかった梨田昌孝監督(55)の采配が裏目に出ての惜敗で、3連敗を喫した。

 日本ハムが後味の悪い3連敗を喫した。8回表2死二塁。4-4の同点の場面、代打策と思われたが、打席には投手・菊地がそのまま向かった。結果は3球連続空振りの三振。勝ち越しのチャンスを逸した直後の8回裏1死、その菊地が村田に決勝弾を浴びた。

 菊地は直前の7回に3番手で登板し、3者凡退に抑えた。横浜の次回の攻撃は右打者の中軸3人。好調に見えた右腕をぶつけ「抑える」を優先させた結果が、裏目に出た形となった。

 梨田監督

 あそこで点が取れなくても、次の回の攻撃が1番からだったので、何とか1点と思っていた。

 しかし菊地は投手陣の中でも特に打撃が弱く、吉井投手コーチが「最低です」と言うほど。定期的に義務づけられている投手陣の打撃練習の参加も「特別免除」されていた存在で、勝ち越し点を奪う可能性は「0」に近かったが、動かなかった。横浜の投手は横手右腕の木塚。左の代打もヒメネス、稲田が残っていた。ブルペンでは右腕の建山、江尻、武田久の3投手がすでに登板準備を完了と、交代できる態勢は整っていた。交流戦ならではともいえる終盤の勝負どころでの最終選択は「攻撃」ではなく「防御」だった。

 加えてその8回、空回りする伏線があった。先頭の糸井が右前打で出塁も二盗に失敗。5回も同ケースで俊足の田中が盗塁死したにもかかわらずギャンブルを仕掛けたが、凶と出た。次打者の金子誠はこの日2安打も、それまで4試合連続無安打。犠打を選択せずに得点圏に走者を置き、金子誠で勝負にいこうとしたができなかった。1点を奪った方が勝利が濃厚な展開。消極性と積極性が混在した8回のタクトで、その1点を奪えなかったことが、ポイントだった。【高山通史】

 [2009年5月28日10時25分

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