<オリックス1-5巨人>◇10日◇京セラドーム大阪

 セ・リーグ首位を走る巨人が、6月負けなしの5連勝で2位ヤクルトに今季最大の6ゲーム差をつけた。2番の松本哲也外野手(24)が5打数3安打1打点、8番の鶴岡一成捕手(32)が4打数3安打2打点、9番の古城茂幸内野手(33)が3打数1安打1打点と、スタメン起用されたワキ役陣が活躍。今季最多の貯金19で独走態勢を固めつつある。

 バスター気味に構えた松本がバットの真ん中にそえた左手を滑らせ、同時にグリップをボールにぶつけるように最短軌道で振り抜いた。5安打を集めた6回の攻撃を締めくくる、5点目の中前適時打。3安打猛打賞の2番打者がダメを押して5連勝を決めた。

 先週、原監督から「体を(内側に)入れずに、グリップを真っすぐバットにぶつけろ。最短でバットを振るために」と助言を受けた。松本は「この2試合、左ピッチャーでスタメンを外れていた。気合入ってました」と勢いのままに実践した。先制ホームを踏んだ初回の右翼線二塁打に、オリックス守備陣をあざ笑う3回のバントヒット。「3本ともイメージ通り打てた」と思う存分暴れた。

 前日9日は1、2番コンビを組む坂本と2人で本隊より早く神戸入りした。活躍に比例し殺到する取材に対応するためだった。「ありがたい。頑張りを継続していれば、いつかいいことがあるんだな、と。これからも地道にいきます」。公称で170センチ、66キロ。非力克服が1軍への道と自覚していた。

 携帯電話が使えない山中で敢行した今年1月の自主トレだった。育成枠上がりの3年目は「今年ダメなら終わり。何でもいいからパワーをつけないと」と手がぼろぼろになっても重いマスコットバットを振った。通常の食事を終えた後は、1人で追加のカツカレーをほおばった。約半年で1軍の球威に負けない力、スタメン落ちを悔しがる心身の強さを身につけた。

 試合への渇望をぶつけたのは松本だけではない。先発グライシンガーを好リードした鶴岡捕手は、3安打2打点。9番古城も4点目の中前適時打を放った。原監督は「(野手)16人がいい緊張感の中でベンチに入ってくれている。松本?

 完ぺき」と話した。今季最多の貯金19で、2位ヤクルトと今季最大6ゲーム差。全員で独走態勢を固める。【宮下敬至】

 [2009年6月11日9時39分

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