阪神久保康友投手(28)に最後通告が突き付けられた。15日、甲子園で投手指名練習を見守った山口投手コーチが、16日の日本ハム戦に先発予定の久保について「1点で抑えられるところを、2点、3点と取られている。(次回)勝てなかったら考えないといかん」と2軍行きの可能性を口にした。

 久保はここまで下柳とともに開幕から先発ローテを守り続けているが、成績は1勝4敗。防御率も3・60と誇れる数字ではない。5月25日ロッテ戦(甲子園)で古巣を相手にようやく移籍初勝利を挙げたが、その後は2連敗。いずれも6回までに降板するなど、不本意な投球が続いている。

 チームは今季初の5連勝を目指した8日ソフトバンク戦(甲子園)で敗れ、その後の連敗は5まで伸びた。借金も今季最多9までふくれ上がり、この連敗スタートとなったのが久保の背信投球だ。「借金を1つずつ返していかないと。今はチーム状態が悪いので、自分の調子いい悪いに関係なく、勝ちにこだわってやるしかない」。信頼回復を目指す右腕が、気持ちで連敗を止める。

 [2009年6月16日11時23分

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