球界制覇だ!

 中日トニ・ブランコ内野手(28)が30日からの阪神3連戦(ナゴヤドーム)で1シーズン11球団から本塁打という快記録を狙う。ブランコはここまで阪神を除く10球団から本塁打を放っており、達成すれば、来日1年目の外国人選手ではヤクルトのガイエル以来2人目となる。

 「ホームで(打って)もビジターで(打って)も関係ないんだよね?

 ぜひ達成したいね」。ナゴヤドームでフリー打撃を行い、快音を連発したブランコは目を光らせた。開幕横浜戦での第1号に始まり、交流戦でもパ・リーグ全5球団に本塁打を浴びせた。意外にも阪神だけは打っていなかったが、リーグ再開早々に絶好の機会が訪れた。

 弾みをつけるかのように、この日は選手間投票での球宴出場が決まった。昨年は米2Aの球宴に出場し、前座のホームラン競争で優勝したB砲は、日本でも出場を熱望した。

 「いいスイングをして、それがホームランになればうれしい。ホームラン競争はとても楽しみ。興奮するよ。(ホームラン競争に)選ばれたらいい打撃を見せたい」

 オールスター戦のもう1つの見どころでもある本塁打コンテストへの参加はファン投票で決定される。そのパワーは全国的に認知されているだけにブランコが名を連ねる可能性は十分。まずは虎にガツンと一発を見舞う。【鈴木忠平】

 [2009年6月30日10時34分

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