<西武4-3日本ハム>◇8日◇西武ドーム

 日本ハム・ダルビッシュ有投手(22)が1発攻勢に屈した。西武戦で昨年5月以来の1試合2本塁打を浴びた。今季は外国人選手に2本塁打を許しただけだったが、中村、上本と日本人選手に2被弾。今季最多の4失点で3敗目を喫した。

 1点リードの7回1死二塁。代打上本にカウント1-2からの145キロ速球を右中間へ運ばれた。「うまいこと打たれました。打った方がすごい。向こうがうまかった」と淡々と話した。上本とは初対戦。0-1からの2球目にカーブで空振りを奪ったが、ほか3球は速球で、しかも痛恨の1球のコースは内角。サイン決定の主導権は鶴岡ではなく、ダルビッシュにあるだけに、中嶋兼任バッテリーコーチは「あれはないやろ。長打を警戒しないといけない場面で内角は」と厳しかった。

 2回には中村に左翼席上段へ特大の140メートル弾を浴びた。ファウルにも見える打球だったが、判定は覆らなかった。「中村さんに聞けば分かるやろうけど、ファウルだと思って(中村が走りださず)ホームで止まったんやろうし。あのコースのスライダーが本塁打になるわけがない」と振り返った。

 大黒柱が崩れ、チームは今季初の4連敗で、首位ソフトバンクと1・5差に広がった。

 [2009年7月9日7時46分

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