ソフトBドキドキ「馬原劇場」でリベンジ
<オリックス2-3ソフトバンク>◇8日◇京セラドーム大阪
勝ちゲームの定番「SBM」のトリを務める馬原孝浩(M)投手(27)の「演出」が勝利を味わい深くした。3-1の9回1死。残りアウト2個から乱れた。カブレラは右前打、北川を四球で歩かせ、打席には昨年までソフトバンクにいたクセ者大村だ。「力んだ? そんな感じです」。追い込んでからのフォークはワンバウンドし右すねを直撃。高山投手コーチが顔色を変えてベンチを飛び出した。
マウンドから心臓の高鳴りが聞こえそうな1死満塁のピンチ。下山を見逃し三振も、代打小瀬の当たりはタイムリー内野安打になった。何とか辻を打ち取り、15セーブ目。1イニングでは今季最多24球を費やし、守護神は「素直に喜べませんが、勝てたのはよかった」と汗をしたたらせた。
勝ちにこだわる姿勢がにじみ出た。先発藤岡を6回2死一塁、この日2安打の北川を打席に迎えた場面で交代。摂津(S)を送り込んだ。15試合目を数える「SBM」でも今季最速の導入。このゲーム最大のヤマ場だった。
(秋山監督)負けられない試合だったからな。今日は早め早めにいったよ。2アウトだったけど(北川が)当たっていたから。止めておかないといけない。勝ちにいったよ。先に先にね。
摂津は北川を二ゴロに仕留め、回をまたいだ7回も無失点。ファルケンボーグ(ブライアン=B)は圧巻の3者連続空振り三振と、セットアッパーを勤め上げた。これで3人がそろい踏みした試合は12勝2敗1分けとなった。
リードした展開の終盤に登板する「SBM」は親会社の携帯電話ソフトバンクモバイルにちなんで命名された。交流戦連覇後、球団の応援隊長で、同社のテレビCMに出演するお父さん犬から直々に「SBM賞」をもらった。景品のお父さんの光る置物を寮に持ち帰った摂津はいずれもリーグ最多の36試合登板、22ホールドポイント。「準備はしていました。いい場面で投げさせてもらってありがたいです」。新人の強心臓ぶりを福岡の「お父さん」も頼もしく思ったはずだ。
ドキドキの「馬原劇場」の末に初戦のリベンジを果たした。これで5月12~13日でロッテに連敗して以降、36試合も「無連敗」を継続する。首位をキープし、敗れた2位日本ハムを1・5ゲーム差に突き放した。携帯電話純増数が26カ月連続トップの親会社と「SBM」。日本一に向けて、その相乗効果も高まっている。【押谷謙爾】
[2009年7月9日12時1分 紙面から]
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