<広島0-4阪神>◇7日◇マツダスタジアム
猛虎が完全に目を覚ましました。主役はアニキ&新井の師弟コンビです。阪神移籍後2人そろっての猛打賞は今宵が初。2人で6安打も打てば勝つのは当然です。新井貴浩内野手(32)に限れば2試合連続の3安打、しかもこの試合では3安打すべてが二塁打という爆発ぶり。2連勝で借金10とし、4位をがっちり死守。さあ、今度こそ上位進出への夢を描かせてください。
必死で食らいついた。1点リードの4回1死三塁。新井は、フルカウントから斉藤の低めチェンジアップに反応した。右ひざが地面につくほど体を沈めて、はじき返す。打球はグンと伸びる中越えの適時二塁打。リードを2点に広げて、ベース上でうなずいた。
この打席の2球目には金本知憲外野手(41)が三盗を決めていた。右足内転筋に不安を抱えても、勝利のために果敢に走った41歳の今季5個目盗塁。新井はアニキの激走を、しっかりと得点につなげて「よかったです」と言った。
嫌なジンクスを振り払った。6日中日戦で3安打6打点の大当たりを見せた。ただこの日の試合前まで、猛打賞を記録した次戦の3試合で合計12打数1安打。和田打撃コーチは「打っても、次の日に続いていかない」と指摘していた。だがこの日は2、6回にも左翼線二塁打を放ち、1試合で二塁打3本もマークした。
新井の2戦連続の猛打賞は昨年10月3日ヤクルト戦以来、1試合3本の二塁打は広島時代の02年8月24日ヤクルト戦以来7年ぶり2度目だ。中村打撃コーチは「打っていこうという気持ちが打席で出ている」と積極性をほめた。
AK砲のそろい踏みだった。金本も5月31日日本ハム戦以来の猛打賞をマーク。2人の同時猛打賞は阪神移籍後初だ。試合前には三塁側でファンにサインをしている新井を、金本が冷やかした。故郷の広島でいつもと同じ和やかな光景を繰り広げ、2人が試合で爆発した。
4、5番の合計8打数6安打、二塁打4本で、チームは完勝した。和田打撃コーチは「新井は昨日と今日はよかった。カネ(金本)もだいぶ戻ってきた。大きいね」と喜んだ。さらに新井に対して「新井は左投手の時は比較的いい。8日も打ったら本物だね。楽しみ」と続けた。
6日中日戦の川井、この日の斉藤はともに左投手だった。8日の先発は広島の大黒柱である右の大竹が予想される。守備でも横っ跳びの好捕を披露した新井は「(状態は)もちろん前よりはいいと思う。続けていきたい」と完全復活を誓った。アニキ&新井が活躍すれば、下位に沈む虎ではない。【益田一弘】
[2009年8月8日12時12分
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