<巨人4-3横浜>◇20日◇東京ドーム

 巨人が「お得意さま」の横浜に逆転勝ちし、3連勝。ローテーションの谷間に久保裕也投手(29)を今季初先発させた。劣勢とみるや早めの継投策に入ると、中継ぎ陣が無安打リレー。追いついた5回には阿部慎之助捕手(30)が17号勝ち越しソロを放ち、横浜から14勝目(4敗)をもぎとった。今季6度目の同一カード3連戦3連勝で、貯金は今季最多の27。2位中日が広島に敗れ、2・5ゲーム差に広げた。

 巨人以外だったら、戦前から苦戦の予想は難くなかったに違いない。左足痛が癒えない小笠原が欠場。ローテーションの谷間で先発投手は昨年9月以来の久保。それでも万策を尽くしこの試合を取った。派手な勝ち方ではない。だからこそ際立つ強さを夏休み最後の東京ドームで披露し、貯金を今季最多の27に乗せた。

 試合前、横浜田代監督代行は「やってて本当の強さを感じるんだよ」と言った。追いかける展開。だが勝負の分岐点を逃さず、じわじわと流れを引き寄せていったのは巨人だった。

 (1)1~3回まで毎回の3盗塁

 クイックに難のある横浜先発ウォーランド、経験の浅い細山田のバッテリーを浮足立たせた。回を追うごとにテンポが悪くなり、けん制も増えた。伊原ヘッドは「ウォーランドはスキを見せてくれる。いいスタートを切ってくれた」。ウォーランドのストレスが頂点に達した5回、木村拓の犠飛、阿部の17号ソロで勝ち越しに成功した。

 (2)5回2死から、ベテラン藤田が1回1/3を無失点の好救援。移籍初勝利

 今月に入り1軍に合流した左腕は、雌伏の時を無駄にしなかった。直球、スライダーのキレとも文句なし。左キラーの職人だが、打者の左右など関係なかった。7回から越智→山口→クルーン。救援の無安打リレーを成功させた。殊勲打の主将・阿部が「あらためて小笠原さんの存在ってすごいんだ、って。中継ぎが頑張ってこの勝利がある」と、よどみなく現状を語った。

 「投手は3点以内、野手は4点以上」-。原監督が1試合で選手たちに課す責任点数だ。終わってみればその責任を果たした。だから監督は満足そうだった。「久保は苦しい中、よく投げた。タク(木村拓)はこのところ思い切りがいい。藤田はゲームの流れを持ってきた。素晴らしいリリーバーです…」。普段の1勝より滑らかに、ヒーローの名前が次々と口を突いた。【宮下敬至】

 [2009年8月21日9時14分

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