<楽天0-4西武>◇3日◇Kスタ宮城

 マー君でもクライマックスシリーズ(CS)マジックは点灯しなかった…。3日、楽天はKスタ宮城で4位西武との直接対決第3ラウンドで完封負け。田中将大投手(20)がGG佐藤、中島に2発を浴びるなど7回8安打、今季ワーストタイの4失点で降板して5敗目を喫した。勝負どころでの連敗で、7カードぶりの負け越し。CSマジック点灯は早くても明日5日以降となった。

 気合の雄たけびを出す前につかまった。田中は4回2死一塁から、西武GG佐藤に真ん中低めの直球を、バックスクリーンにぶち当てられた。「失投です」。3回までは5者連続を含む6奪三振。完ぺきな立ち上がりで、13勝目を予感させた。だが、終わってみれば7回8安打で今季ワーストタイの4失点。順調過ぎるほどのスタートを切ったはずが、思わぬ落とし穴にリズムを崩された。

 きっちり仕返しされた。前回登板の8月27日は、同じ西武相手に8回4安打12奪三振で無失点。CS進出を争うライバルを完ぺきに封じた。ところがこの日は6回にも中島にソロアーチを浴びると、7回にも1失点。じわりじわりと追い詰められた。「全体的にコントロールが悪かった。こういう試合でこういう投球をしてしまっては」と、自らを責めた。主砲中村紀が離脱中とはいえ相手は昨季のチャンピオンチーム。厳しいAクラス争いの中で、経験の差を痛感させられた。

 公式戦の残り1カ月半は“イバラの道”だ。快進撃の8月は17勝7敗で3位に浮上。だがここからは、ゲーム差を気にし続ける試練の日々となる。橋上ヘッドコーチは「西武はうちと直接やりたいんじゃない?

 うちは経験がない分、他と戦ってる方が気が楽」と選手の気持ちを代弁した。佐藤投手コーチも「こういう重圧の中で投げる時の指導はしているよ。接戦が多くなるという話もしている」と説明した。勝てばCS進出マジック「27」が点灯する条件の中、連敗を喫した。未体験のプレッシャーに、20歳の剛腕も苦しめられた。

 3位争いのライバル西武との3連戦に負け越し、連続カード勝ち越しも6でストップ。田中自身の連勝も4で止まった。西武との差は2ゲームに縮まった。直接対決は25日から西武ドームでの3連戦など5試合。若き大黒柱は「前にやって、今日はやられた。やり返せるように、次に向けて頑張ります」と、厳しい顔つきを見せた。修羅場が続く残り32試合。今こそ田中の持つ強い心が、最大の武器となる。【小松正明】

 [2009年9月4日7時58分

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