<阪神4-5広島>◇18日◇甲子園
猛虎打線の完全復活が秒読みに入った。関本賢太郎内野手(31)が開幕以来の2号アーチを放てば、桜井広大外野手(26)が3安打猛打賞と大暴れした。2連敗は痛いが好材料がズラリ。そして19日、左太もも肉離れで離脱していた大砲クレイグ・ブラゼル内野手(29)の1軍合流が決定。5位広島は1・5ゲーム差で追いかけてくるが、これでコイたたきは大丈夫!
一時は故障で2軍調整を余儀なくされた男たちが続々と戦列に戻り、クライマックスシリーズ(CS)圏の3位確保へ追い風が吹く。
悔しい。もう1歩、届かなかった。CS圏内の3位確保へ、この夜の連敗は痛い。それでも落ち込む必要はない。19日、救世主の1軍合流がついに決まった。左太もも肉離れで7日に出場選手登録を抹消されていたブラゼルが戻ってくる。
既に屋外フリー打撃で推定飛距離150メートル弾をぶっ放すなど、そのパワーは健在だ。この日は鳴尾浜でフリー打撃48スイング。スパイクを履いての塁間ダッシュも4本披露した。ノックやゴロ捕球も精力的にこなし、守備面の不安もほぼ消えた。ブラゼルは「いつ呼ばれてもいいように準備したい」と言った。
即登録・出場かは首脳陣が当日の様子を見て決めるが、少なくとも準備は完了した。ここまで打率3割5厘、14アーチの長距離砲はまず代打での登場が濃厚だ。助っ人の途中入団のシーズン安打数は00年ハートキーの82安打が球団記録。75安打のブラゼルはあと7本で並び、新たな歴史を築く。その活躍はCS出場権獲得へとつながる。
ブラ砲の復帰を歓迎するかのようにこの日、同じ境遇を過ごした男たちが活躍した。3点を追う6回だった。2死一塁、マウンド上には2番手青木勇。6番関本は甘く入ったスライダーを見逃さなかった。「自然と反応した」。打球はきれいな放物線を描き、左翼席へ。1点差に迫る2ランで再び聖地を盛り上げた。
開幕戦の4月3日ヤクルト戦以来、168日ぶりの今季2号。「感触は良かったのですが、何せ久しぶりのホームランなので、感触を忘れていました」。右足内転筋を痛め、8月1日に1軍登録を抹消された。炎天下の鳴尾浜で1カ月のリハビリに励み、9月3日に1軍復帰。昇格直後は調子が戻らず苦しんだが、これで4試合連続安打。頼れる仕事人が勢いを呼ぶ。
7番右翼で先発した桜井も負けてはいない。右太もも裏肉離れで今月2日に登録抹消され、13日に再昇格したばかり。この日は復帰後、初スタメンだった。その第1打席。同点とした直後の2回1死一塁で左翼線二塁打を放ち、8番狩野の逆転打をおぜん立てした。復帰後初ヒットで波に乗り、21日ぶりの猛打賞で復調をアピール。右足の違和感もない?
という問いに「そうですね」と力を込めた。
確かに負けた。後半戦初の1点差負けを喫し、8月8日広島戦から11日中日戦で3連敗して以来の連敗。5位広島に惜敗し、1・5差まで迫られた。「追い上げたけどね」。真弓監督は反撃の手ごたえと同時に、敗戦の悔しさを隠さなかった。ただ、故障明け2人の働きとブラゼルの復帰は間違いなく追い風になる。
粘りの強度が増してきた虎打線に、爆発力が加わる。前を向く材料はたっぷりある。
[2009年9月19日12時8分
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