中日森バッテリーチーフコーチが8日、ここまで16勝を挙げてハーラートップタイの吉見一起投手(25)を、3日の横浜戦同様、最終戦となる11日ヤクルト戦(神宮)でも中継ぎ起用し、最多勝のタイトルを確実にさせるプランを明かした。

 森コーチは「途中で勝ちが付きそうなところがあれば、そこで投げさせる」と話した。ヤクルト戦は、17日から始まるCS第1ステージを見据え、吉見だけでなく、チェンらその他の先発陣にも登板機会を与える予定。複数の投手を起用することで、第1ステージの先発起用順について、相手をかく乱させる狙いもありそうだ。

 最多勝争いはこの日、吉見に並んでヤクルト館山が16勝目を挙げた。巨人ゴンザレスも15勝で射程圏内につける。12日にはヤクルト-巨人の最終戦が残されており、館山が中継ぎとしてスタンバイする可能性もある。吉見は最多勝を確実にするためにも、17勝目がほしい。

 前回登板でチェンの後を受け、5回から4イニングを投げて勝ち星を手にしている吉見は、「何勝したからといって(CSで)勝てるわけじゃない。負けたら終わりだし、次のヤクルト戦をいい形で投げて(CSでも)自分の投球をして勝てるようにしたい」と平常心を強調していた。【福岡吉央】

 [2009年10月9日10時55分

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