<日本ハム7-1楽天>◇10日◇札幌ドーム

 日本ハム田中賢介内野手(28)が、渋い球団記録を打ち立てた。3年連続で144試合、全試合出場。今季は規定打席到達者で両リーグでただ1人、併殺打0で1年間を終えた。2リーグ制後、球界では00年巨人清水以来9年ぶり、日本ハム球団史上初の快挙になった。「めったにできることじゃないですからね。どういうボールを打ったら併殺なるか、とか常に心がけている」と誇らしげ振り返っていい記録だった。

 この日もギリギリで回避する、後押しがあった。3回無死一塁の第2打席。二塁ベース寄り、やや速い打球のゴロを放った。二-遊-一と転送されそうだったが、代走出場していた飯山が全力疾走で滑り込み、遊撃手・小坂を“妨害”し体勢を崩させ、送球させなかった。「あれもチームプレーなんでね」と感謝した。打率は目標の3割に届かず、2割8分3厘に終わったが、堂々の金字塔だった。

 ▼田中が併殺打0で今季終了。2リーグ制後、規定打席以上で併殺打0は00年清水(巨人)以来11人目(パ5人目)。日本ハムでは初。田中の併殺打は昨年8月27日ロッテ戦が最後で、パでは61~62年毒島(東映)の900打席に次いで2位の809打席連続併殺打0を続けている。

 [2009年10月11日10時44分

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