ソフトバンク秋山幸二監督(47)が、野村監督とリンデンの衝突に揺れる楽天の騒動にも、気を緩めない姿勢を貫いた。「楽天の騒動?

 ああ、あれはクライマックスを盛り上げるためにやってるんだよ。野村さんが」。現役時代に10度の日本シリーズを経験している指揮官は、1つのプレーで流れが変わる短期決戦を知り尽くしているからこそ、16日から始まるCS第1ステージへ警戒心は解かないつもりだ。

 選手の起用も油断はない。13日は多村に打撃指導したが、14日は小斉、城所らバックアップメンバーへアドバイスを送った。「打つときに体(上体)が動きすぎているから、それではバットが出てこない」と秋山監督。短期決戦は選手交代を含め、先手の采配による総力戦で勝利を収めなければならない。この日、主将の小久保が「(欠場する)松中本人が一番悔しいだろう」と語ったように、秋山ホークスは「チーム一丸」を合言葉にCSへ臨む。

 [2009年10月15日11時38分

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