虎結束のカギは友愛精神!?

 阪神鳥谷敬内野手(28)が23日、高知・安芸秋季キャンプで若虎と積極的にコミュニケーションをはかる考えを示した。「(質問に)答えられることがあれば答えたい。逆に僕が聞きたいことがあるかもしれないし」。不動の遊撃レギュラーながら、謙虚な姿勢で若手との交流に励む。

 野原祐、柴田に野原将…。キャンプでは1軍昇格、定着を狙う後輩がレベルアップに精進する。少しでもその助けになれば…。鳥谷は自身の1、2年目を振り返りながら、この時期の「おいしさ」を説いた。「秋のキャンプはチームでまとまって何かをするより、自分の課題をやることになる。若手が多いし(先輩選手に)聞きやすい環境ではありますからね。僕はメニューをやるので精いっぱいで(周りを)見る余裕はなかったですけど…」。自分の懐に飛び込んでくる若武者の出現を楽しみにした。

 今季は自身初の20本塁打を達成。名実ともに若きリーダーに成長すれば、比例して責任感も増すのだろう。チームは若手の台頭が欠かせない状況。その成長を手助けできれば、来季に向けてプラスになる。この日は甲子園で行われた秋季練習に参加。通常メニューに加え、バント練習、30分間特打などで精力的に汗を流した。自身のレベルアップとともに、若虎にも目をかける。安芸のトリは鳩山首相ばりの友愛をモットーに存在感を示す。

 [2009年10月24日11時41分

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