城島を獲得した阪神が、現在背番号「2」の柴田講平外野手(23)に新背番号として「00」を用意していることが6日、分かった。秀太の引退により空き番号となり、かつて柴田と同じ左打ち俊足外野手の亀山努氏がつけてブレークしたことからも「00」番が有力候補に挙がった。

 メジャー帰りの城島には交渉段階から愛着のある背番号「2」を提示していた。阪神球団幹部は「城島が入団することになるので、申し訳ないが柴田には違う番号を用意する」とし、変更の手続きに入った。昨年ドラフト2位で入団した柴田はわずか1年での背番号変更となるが、飛躍を期待するなら「00」番はうってつけだ。

 88年に入団した亀山氏の最初の背番号は「67」だった。ウエスタンリーグで台頭し「00」に変更した92年に1軍デビューを果たすとチームをリーグ2位に押し上げる旋風を巻き起こした。がむしゃらなヘッドスライディングや俊足強肩を生かした外野守備は、柴田のプレースタイルとも重なる。その後、平尾(現西武)や秀太に受け継がれたが、球団内には「00は亀山がデビューした時のイメージ」と出世番号としての期待が高い。

 実は真弓監督も太平洋クラウンに入団した72年のルーキー年に背番号「2」をもらいながら、2年目にいきなり「42」に変更させられた過去がある。今回は大物選手の入団という背景は違うが、柴田も背番号変更をステップアップのきっかけにする。

 [2009年11月7日11時52分

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