阪神は来季の新外国人としてケーシー・フォッサム投手(31=カブス)を獲得することが12日、明らかになった。メジャーで通算237試合に登板し、40勝の実績を誇る左腕。今季限りで退団したウィリアムスの代役に最適の実力派で、13日にも正式契約を交わす見込みだ。

 フォッサムは140キロ台半ばの速球に、チェンジアップやカーブを絡め、緩急自在の投球をする技巧派だ。ここ数年は主に中継ぎでの起用となったが、ローテーション投手としての経験も十分。球団ではさらに先発タイプの投手を探しているが、状況によってはフォッサムが能見、岩田に続く左腕となって、その役割を担うことも十分に可能だ。

 アッチソン、ウィリアムスが退団したことで、投手強化は最重要課題だった。メジャー移籍を封印した藤川は来季も守護神でチームを支える決意を固めた。右のセットアッパーでは城島が推奨する中継ぎ右腕ランディ・メッセンジャー投手(28=マリナーズ)の加入が決定。「勝利の方程式」の崩壊が不安視されていたが、一気に再構築する流れとなった。「JFK」に匹敵するような「FFM」の新トリオで来季はV奪回に挑む。

 [2009年12月13日11時54分

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