広島赤松真人外野手(27)が、9日引退を表明した阪神赤星憲広外野手(33)の盗塁魂継承を誓った。12日、広島市内で行われた少年野球教室に参加した赤松は、阪神時代に赤星に盗塁技術の助言を受けていたことを明かし「来季は盗塁王になって赤星さんに恩返ししたい」と偉大な先輩にタイトル獲りを誓った。

 赤松は決意を固めた。「赤星さんと盗塁王争いをするのが夢だったが、できなくなった。教えてもらったことを生かし、僕が盗塁王をとることで、恩返しになると思う」。阪神時代から背中を追い続けた男の、盗塁魂継承を誓った。

 初めて会ったときの感激が忘れられない。新人だった05年の春季キャンプ前、赤松は赤星と初めて顔を合わせた。テレビで見ていたあこがれの存在に「きょうは打撃練習をするのか?」と話しかけられた。何気ない言葉がうれしかった。その後もライバルであるはずの自分に、惜しみなくアドバイスをしてくれた。

 赤星が引退を表明したときは、大阪で引退会見の生中継を見ながら、ショックのあまり「しばらくボーッとテレビを見ていた」という。

 だが、落ち込んでいるヒマはない。赤星からは「スピードを生かすにはスタートとスライディングだ」と助言された。スライディングではおしりではなくすねで滑り込む技術を習得。スタートでも投手のクセを見抜くためのヒントをもらった。昨年の広島移籍の際には、関係者を通じて「将来、オレと盗塁王を争うのは赤松かも」との言葉も贈られたという。

 引退したことで再び助言ももらえるが赤松は「まだ教えてもらっても実践できない。盗塁王になってみないと分からないこともあるはず。来季は自分がどれだけ変わったか見てもらいたい」と語る。そのためにはレギュラー定着が大前提。年明け早々には昨年に続きグアムでの自主トレを敢行、偉大な先輩に一歩でも近づいてみせる。【高垣

 誠】

 [2009年12月13日11時22分

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