西武ドラフト1位指名で入団した菊池雄星投手(18=花巻東)が始動する新人合同自主トレが、大安の1月9日から埼玉・所沢の西武第2球場でスタートする。体力づくりを中心に恒例の競輪トレも予定。菊池は2月の宮崎・南郷キャンプで1軍帯同が内定しているものの、1軍の体力があるかどうかが最初の関門になる。合同自主トレの数日前には、隣接する若獅子寮に入寮。故郷の岩手に別れを告げ、本格的にプロ生活に突入する。

 注目ルーキーに、球場にはファンが大挙することが予想されるだけに、球団も対応策を検討。通常は外野側の一部に限られるファンの見学場所を、状況次第で内野側まで開放する。今年の秋季練習では、多くのファンが駆けつけた週末に渡辺監督がファンサービスとして提案し、大喜びさせた。駐車場と球場を結ぶ階段も限られ、球団関係者は「混雑すると危険なので対策は考えています」と安全面を最優先して考える。

 「ケガなくキャンプを迎えたい」という菊池に怖いのは、キャンプ前のアクシデント。ファンに優しい“雄星シフト”で、練習に集中できる環境も整えば一石二鳥だ。【柴田猛夫】

 [2009年12月21日7時24分

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