ソフトバンクを解任された森脇浩司前ヘッドコーチ(49)が25日、福岡ヤフードーム内の球団事務所を訪れ、角田雅司球団代表(57)に解任に関する事情説明を求めた。解雇通告を受けたのは秋季キャンプ終了後の11月25日。球界の常識では「遅すぎる」とされるタイミングだった。「現場には多くの後輩がいるし、自分の家族が味わったことを味わせたくない」。1カ月の冷却期間を置いての球団訪問は無言の抗議の意味合いが強そうだ。

 当日は10分間で終了した話し合いも、この日は1時間に及んだ。森脇氏は「ああいう時期だけに全面的に(仕事探しを)バックアップすると言われたが、用意してくれることはなかった。他球団にしても(編成作業が終わり)動きは取れない。ある意味仕事をシャットアウトされた」と不信感を完全にぬぐい去ることはできなかった様子。角田代表は「現状の話をしただけ。答えられない。一般的な話をしただけだ」と語るにとどめた。

 [2009年12月26日11時11分

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