師走の日本ハムは、スカウトが走る!

 日本ハムが今オフのドラフトで指名した新入団選手6人に対して、早々に徹底管理に乗り出した。26日現在、新人は来年1月12日から千葉・鎌ケ谷で行われる合同自主トレに向けて体作りを行っているが、練習を怠ることがないように担当スカウトらが練習現場に直接足を運び、視察&激励している。

 早くも“球団の目”は光っていた。山田GMは「練習をしょっちゅう見に行ってチェックしています。本人たちに、しっかりと自覚させる意味も込めてね。今年は入団発表も早かったし、初めての試みですよ」と説明した。

 プロとしての第1歩を踏み出す直前のこの時期は、それだけ重要であることの裏返しでもある。アマチュア時代の素質や才能にほれ込んでドラフト上位指名したものの、活躍できずに去っていく選手は多い。球団関係者は、翌春にキャンプでプレーを見て、違和感を覚えることも少なくないという。アマ時代と違い、合同自主トレまでのこの時期は初めて1人で体作りを行わなくてはならず、選手側も手探りな状態。そこで「メニューを伝えたり、話をしたり」(同GM)して、準備の手伝いをしている。

 ドラフト1位の中村勝投手(18=春日部共栄)や2位大塚豊投手(22=創価大)ら関東近郊の選手だけではなく、4位の運天ジョン・クレイトン投手(17=浦添工)など遠方の選手にも、電話を有効活用しながら徹底している。山田GMは「選手が『やらなきゃいけない』と思ってくれれば、それでいい」と野球に打ち込むことを期待している。【本間翼】

 [2009年12月27日10時13分

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