Gキラー復権のカギは「コツコツ系」斬り!

 阪神岩田稔投手(26)が26日、打倒巨人に向けて要注意人物の名前をあげた。ラミレス、小笠原といった主軸以上に、くせ者ぞろいのチャンスメーカーを警戒。「松本はコツコツ当ててくる。坂本もしぶといし、1、2番がカギ。谷さんもジャイアンツだから下位打線にいるけど、すごいパワーを持っている」と分析した。

 今季は小笠原を5打数無安打と抑え込んだ。一方、松本との対戦成績は5打数2安打、打率4割。坂本は7打数5安打の7割1分4厘、谷は2打数1安打(1本塁打)の5割。この数字に「気を散らされた」という記憶が加わり、嫌なイメージが焼き付いている。

 岩田

 (主軸の前に)出塁されると、走者に気が回って甘い球が行ってしまう。走者がいるだけで気分は全然違いますから。下位打線からつながれていくと、ランナーがたまって(主軸に)回ってしまう。全員抑えないといけないけど(キーは)下位打線ですね。

 Gキラーのイメージが強いが、今季は2戦で勝ち負けなし。防御率6・75と結果を残せなかった。「今年の巨人打線はやたらと打っているイメージがあって、正直嫌だった」。昨季もシーズン始めに3連勝後、3連敗を喫し、10試合の防御率は3・48。得意な印象は「全然ない」と言うが、巨倒の使者としての期待は大きい。「巨人は強い。タイガースにいるからには宿敵を倒さないとリーグ優勝はない」。地道に結果を積み重ね、Gキラーの肩書を完全復活させる。

 [2009年12月27日11時44分

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