アッチソンに代わる中継ぎ右腕として期待される阪神ランディ・メッセンジャー投手(28=マリナーズ)が27日、フォッサムとともに来日した。「最速158キロ」という自慢の直球へのこだわりを語り、仰天予告まで繰り出した。

 速い、いや、早い。来日直後の伊丹空港で、右腕は早くも「(日本初マウンドの)初球はストレート」と宣言した。自己紹介を終えて、最初のコメントで、初球直球を予告した。「アグレッシブに攻めるのが自分のスタイル。初球はとにかくまっすぐ」。球種はカーブ、マリナーズ時代の同僚・城島が評価するカットボールなど4種類あるが、直球へのこだわりは半端ではない。

 「(長打を)打たれるまでは、変えるつもりはない。シングルヒットじゃ(直球勝負を)やめるつもりはない」。力勝負で、日本の打者をねじ伏せるという。とはいえ、ただの頑固者ではない。城島とはマリナーズでバッテリーを組み「ロッカールームでよく投球の話をした」。全幅の信頼を寄せ「彼の配球を信じて投げていく。彼は(自分の)長所を分かっている」。勝手に初球直球宣言をしても、意向をくみとってくれると信じている。

 実は昨季終了直後、城島と「来年も一緒にプレーできたらいいね」と言い合ったという。日本野球についても「チームのハーモニーを大事にするイメージ。日本の選手は、野球が一番の優先事項だということを学んだ」と理解している。気さくな人柄で、会見を終え退席する際には、左腕を大きく上げ「サンキュー」と笑った。甲子園の観衆を沸かせるのも早そうだ。

 [2010年1月28日11時41分

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