<ヤクルト7-11日本ハム>◇14日◇神宮

 ヤクルトのドラフト3位ルーキー荒木貴裕内野手(22=近大)がプロ初の3安打を放ち、開幕1軍入りを確実にした。3回には1死一、二塁から中前適時打でオープン戦初打点もマーク。普段はグリップを指1本分空けてバットを持つが、この日は「単純に、落ちるボールに届くと思って」と長めに持ち、武田勝の落差のあるチェンジアップに対応してみせた。

 小、中、大学に加え、昨年の日米大学野球でも全日本で主将を務め、宮本2世の呼び声が高い。今春キャンプ直前には、その宮本から遊撃手用のグラブを譲り受けた。この日は三塁と遊撃の守備に就き、三塁を守った6回には代打坪井の痛烈な打球をダイビングキャッチして処理した。オープン戦はここまで全試合に出場しており、開幕1軍は当確。それでも、荒木は「1試合1試合をしっかりやっていくだけです」と謙虚に話した。【由本裕貴】

 [2010年3月15日8時35分

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