4年連続のひのき舞台へ、すべての準備は完了した。日本ハム・ダルビッシュ有投手(23)が18日、2日後に迫ったソフトバンクとの開幕戦(札幌ドーム)へ向け、45球のブルペン投球を行った。「まぁまぁ、良かったと思います」。納得の最終調整に、短い言葉ながら余裕すら感じさせて、球場を後にした。

 首脳陣をも驚かせる、熱のこもった投球練習だった。コンビを組むことが予想される鶴岡のミットめがけ、スライダー、カーブ、フォークなど、すべての球種の手応えを確かめるように、ていねいに投げ込んだ。打者役として打席に立った島崎投手コーチは「良かったね。素晴らしかった。もうまったく不安はない」と仕上がりに太鼓判を押した。

 WBCでの激闘直後だった昨年の開幕戦(対楽天)では、立ち上がりの1回、セギノールに2ランを浴びるなど、いきなり3失点した。だが鶴岡が「去年の開幕は疲れもあったけど、今年ははるかにいいし、充実している」と話すように、不安視するところはない。開幕戦はすでに全席完売。超満員の地元ファンで埋まるスタンドを、沸かせる準備は整った。

 [2010年3月19日10時14分

 紙面から]ソーシャルブックマーク