<日本ハム1-3楽天>◇6日◇札幌ドーム
Aクラスを続ける日本ハムの歴史とともに歩んできた、1つの偉大な記録に終止符が打たれた。
1点を追う5回1死一塁、田中賢介内野手(28)が二ゴロ併殺打に倒れた。ただ同点機がつぶれただけではない。田中にとって実に863打席ぶりの併殺打。「記録は気にしていなかったけど、流れを切ってしまったのは反省です。(チームは)なかなか(波に)乗れないですね」。チームは借金7。今季の低迷を表すかのように、「全力プレー」の象徴として積み上げられてきた個人記録もストップした。
前回併殺打に倒れたのは、08年8月27日ロッテ戦(千葉マリン)だった。白星を重ねるチームを引っ張るかのように、1番や2番を任されてきた田中は、併殺打と無縁の打席を続けてきた。61~62年の毒島(東映)が持つリーグ記録は900打席。今月中には更新できるところまできていた。
打線は6安打6四球でわずか1得点。7回2死満塁の好機に、稲葉が初球を打ち上げ三邪飛に倒れた。7回の守備では、田中が失点に絡む失策を犯した。梨田監督は試合後、選手を集めて緊急ミーティングを開いた。「『みんなオレがオレがという気持ちが強すぎるんじゃないか。あと132試合もあるんだし、ガチガチになることはない』と言った。去年では考えられないことが、現実に起きているわけだから」と悲愴(ひそう)感を漂わせた。
明るい要素が1つ1つ消えていく負の連鎖。それでも指揮官は「悪い流れを断ち切りたい。みんなが状態を上げていくことが大事」と必死に前を向いた。記録はまたイチからやり直しだが、ペナントレースはいくらでも巻き返すことができる。【本間翼】
[2010年4月7日12時2分
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