<西武4-5オリックス>◇8日◇西武ドーム

 岡田オリックスが連敗を5で止めた。西武3回戦は今季初の延長へ突入。4-4の10回。先頭の坂口智隆外野手(25)が二塁打、赤田将吾外野手(29)が犠打でチャンスをつくると、7回に同点を許す適時エラーを犯した後藤光尊内野手(31)が決勝タイムリーを放った。不振で前日7日は先発落ちした1、2、3番がヒーローに変身。試合前には1、2軍のバッテリーコーチを入れ替える緊急人事で引き締めを図った岡田監督の“ムチ”も効いて、4月初勝利をつかんだ。

 普段は冷静な岡田監督も監督専用イスに寄りつかず、ベンチ前列で戦況を見守った。1度は逆転しながら今季初の延長へ…。5連敗と泥沼に片足を突っ込んでいたが、10回はお手本のような得点で決めた。坂口が二塁打、赤田は犠打。そして7回に痛恨のタイムリー失策を犯した後藤が汚名返上の決勝タイムリーを右前へ転がした。「あそこで打たないとベンチに帰れません。坂口、赤田で挽回(ばんかい)の場面をつくってくれた。あやうくボクのミスで負けるところでした」。最後はレスターが鮮やかな3者連続三振で締め、オリックスは笑顔を取り戻した。

 前日7日は不振もあって先発落ちした1、2、3番で試合を決めた。坂口は5回に25打席ぶりとなる、適時三塁打でトンネルを抜け猛打賞。「長かった。その間、チームは負けて責任を感じていた。早出に付き合ってくれたコーチや裏方さんに感謝です」。連日の早出練習にようやく結果が伴った。1番打者の不振は攻撃に暗い影を落としていたが、5連敗中は37失点とディフェンス面にも課題があった。この日は1、2軍のバッテリーコーチを入れ替える人事を断行。開幕から13試合終了時点という早期でのテコ入れだった。岡田監督は「長いシーズンいろんなことやらなアカン。ファーム含めて全員でやるというアレ(方針)でな」と苦渋の選択を振り返った。

 3月に挙げた7勝のうち4勝が1点差だった。接戦に強いチームらしさも戻った。もう桜は散り始めたが、華のある?

 岡田節は元気いっぱいだ。5連敗中はベンチでの仕事も減っただけに「長かったわ。久しぶりに10回まで野球をやったな。今日は5日分、サインを出したわ」と笑った。機能した上位打線にも「そら、ぜんぜん打たんやった3人やから、今までの(分を)返してもらわんとな」。開幕ダッシュを決めたチームが12球団で最も遅い、4月初勝利。やることなすこと、今年のオリックスは注目される。【押谷謙爾】

 [2010年4月9日11時36分

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